2011-01-01から1年間の記事一覧

なんとなくそのままにしておく

家の窓は、外に向いてる面が全面ガラス張りである。耐震性が疑われる。見事な一枚ガラスの一つに、大きな手形が、クリアな視界を遮るようにくっきり付いている。明らかに女の手ではない大きな手形。仲介人であるDamian君が残したものか、彼がブラインドをひ…

歯と目は不可逆ですか。

出張帰りに、同僚から、歯と目は不可逆だと教わった。視力快復させるこを今年の目標としているだけに、落ち込みは激しかった。後二ヶ月だけど。明日は生まれて初めての海外dentist。この際、一切合切治してもらう。

羊飼い

今一番気になることは、羊飼いの生活について。『破戒』の丑松のお父さんは、山間の羊飼いとなることで、世俗から離れた。『木を植えた男』に出てくるブフィエ氏も、山間の地で、羊飼いの傍ら木を植え続けた。羊飼いは、賢者とか、案内人とかいうイメージが…

重いわ

笑ってしまうほど人生が楽しくない。バンクーバーに来たら本当の人生が始まるんじゃないかと期待していたが、借り物の人生を送っていることに変わりは無かった。でもはっきり言って今の仕事を自分の人生にしちゃったら、重くて潰れる。僕はこれで食ってるん…

漂流

何に流されているのか分からないのだが、漂流して久しい時が流れてしまい、あさって私は三十二歳になる。夜中の2時まで夢中で本を読んでいたら、ここが何処だか分からなくなり、外のバイクの音も郵便配達の音かと錯覚してしまった。ここはバンクーバーで明…

三連休

年に何回か訪れる三連休の過ごし方には何かと悩まされる。いつも当日まで無計画だからだ。バンクーバーに赴任し、二ヶ月経ち漸く生活も落ち着いた。初めは早速購入した車で、家具の買い出しやら、色々な観光地などへ一人遠出したりしたが、初期の興奮からも…

キュウシンください

バンクーバーに着いて早々、6時に起きてカルガリーへ飛んだ。次の日は4時40分に起きてシカゴに飛んで、すぐまたカナダに戻ってきた。次の日は4時45分に起きてバンクーバーに戻り、残業して仕事を終わらせた。死ぬんじゃないかと思った。出張に行っていつも不…

支えるとは

電車の中で友人にもたれ掛かる若い男性がいた。「もう、だめだ…」と言う彼に、「よしよし、もう一息」と声を掛ける友人。最後に残った力でつり輪を握る彼の腕を肩で受け止め、力を失った彼の体を胸で受け止める友人。ただの酔っ払いには違いないけれど、彼は…

初詣で

元旦には決まって近所の神社に初詣でに行く。数年前からはお父さんとお兄ちゃんも加わるようになり、一家総出七人である。その神社には神様を呼び出す鈴が五つある。真ん中には大きな鈴、その両隣には中ぶりの、一番端に小ぶりの鈴が並んでいる。今年は本厄…