エイジング

最近、「頭の中の消しゴム」という若年性アルツハイマーをテーマとした本を読んだ。泣かせようという作者の意図が丸見えなのだが抗いようのない感動がこみ上げてくる。電車の中ということもあり、下まぶたに力を入れて上を睨み上げ、なおかつ小鼻に力を入れるも努力は空しく涙が流れた。気張った分だけおかしな面になり、普段自分が蔑む電車の中の奇怪な人間の1人となった。記憶をなくすことは恐ろしいが最近よくなくす。老人が御飯を食べたかどうかわかならくなるのと同じレベルで記憶をなくす。今朝はシャワーを浴びて体を洗った直後にまた体を洗おうとした。濡れたあかすりを不審に思わなければこのVicious Cycleから抜け出せなかったに違いない。一抹の知性が残っていたことに感謝する。エイジングには抗えないな