フェルマーの最終定理

数学は苦手だけど、数学により、森羅万象を説明付けようとする試みには心を惹かれる。

数論は数学の中でも特に苦手な分野だが、このサイモン・シンの読ませ方は素晴らしい。数に纏わる歴史、数学者の人生、そして、数論そのものの魅力でグイグイ文系の頭を引っ張ってくれる。

幾何学は、ジオメトリー、Geography&metry即ち土地の測量。そもそもがナイルの氾濫後の土地の計測から始まったものであったり、川の長さは水源から河口までの直線距離の三倍より少し大きい数、即ちπ(パイ、懐かしいねぇ)であること、楽器の弦や楽器の重さ長さの美しい比率が和音をもたらすことなど、自然現象が数によって紐解かれてゆく様を紹介している。

でも、気付いたのは自然現象を数で説明することは出来るが、何故そうなるのかは、更に興味深いことである。何故、美しい弦の長さの比率が人間にとって心地よい響きとなるのか、何故、川は正円に近いカーブで曲がるのか。

どんどん好奇心が湧いてくる。