一年の計は元旦にあり

「一年の計は元旦にあり」とは毎年意識する言葉だが、正しい意味は身をもってはよく知らない。元旦からしっかりと計画的に生きることだと解釈すれば、大晦日の夜は勉強しながらうっかり11時前に寝てしまい、除夜の鐘の一衝きも聞かなかった。計画性もへったくれもない一年となることだろう。図らずとも健康的なお正月を迎えることとなったのは良い点だ。

元旦の午前中、祖母と母は教会に行き、妹は初日の出詣でから帰るや否や爆睡し、私は閑散とした居間で一人黙々と勉強をした。車が通る騒音も、工事の音も聞こえず、静かな朝であった。

午後からは叔母、父、兄が訪れて、20年振りに家族全員が揃う年賀であった。ここ20年というもの、年中行事は必ず二回行われていたのだが、これからは一回に凝縮されていくのだろうか。時は全てを癒してゆく。

二日、三日は朝っぱらから5km程度のジョギングをした。正月の早朝の空気は新鮮で、何か得をした気分になる。残りの余暇は月末の資格試験の為の勉強に充て、何となく感覚を掴んだことで満足を得る。

三日の夜から名古屋へ入り、彼の同期と飲み交わした。こいつのどこが好きかなと問われ「心身共に健康なところ」などと答える。特に精神的な回復力の強さは絶対に私には真似できない。

カップルは似たもの同士が長く続くと言われることもあるが、私達は殆どが別方向を向いている。それもありかと思う。