新幹線に乗る金曜の夜

生暖かい風で首に汗をかくが、マフラーが湿るのも構わず、スーツケースを転がしながら駅へ急ぐ。春一番に違いない。

自由席が空いてますようにと祈りながら新幹線のホームをひた走る。なんて長いんだ。

やっとの思いで席に座り、携帯を取り出す。品川に着き、ホームの行列を見て「自由席あってよかった」と安堵を深める。

ここからは一路名古屋を目指すのみである。