ひのき林の救済

日本の豊かな国土の源は水と土にあるのだから、それを作る森をケアすることがとても大切だと常々思っていた。べりーべりーいんぽーたんと。

ひょんな繋がりで、ちょっと前から青梅の更に向こうの鳩ノ巣というところで森のケアとは何かを学んでいる。

先々週はすくすくと育ったひのきに登り、余分な枝をぎこぎこと落としていく、枝打ちという作業までやった。ぶり棒二本とぶり縄一本で、どこまでも高く、木に登る技を身につけた。生まれて30年、初めて身につけた特技である。恐れを知らない私の身軽さは、経験者をして感嘆せしめ、私は久方ぶりに自負心を取り戻したのである。

明日はついに間伐作業に着手する。てぃーむわーくが重要である。私のてぃーむは、旅行イベント会社に勤めるおやじさん、就活に悩める少年、エキセントリックな青年、天然ぎゃると私の五人である。マイペースな人しかおらず、この上なく不安である。

林業は致死率の最も高い職業の一つであるが、我々も本職と同じ作業をいきなりすることになる。明日は雨後というこの上なく危険な状態で山に入ることになる。そして、繰り返しとなるが、てぃーむわーくはこの上なく不安である。




ぶり棒とぶり縄は何の変哲もない棒と縄なのだが、ぶりって何だろう。