支えるとは

電車の中で友人にもたれ掛かる若い男性がいた。「もう、だめだ…」と言う彼に、「よしよし、もう一息」と声を掛ける友人。最後に残った力でつり輪を握る彼の腕を肩で受け止め、力を失った彼の体を胸で受け止める友人。ただの酔っ払いには違いないけれど、彼は限界を越えたに違いなく、友人は、彼の体を支える以外にできることはなく。支えるとは、自分で立とうとする者の力を信じ、傍に寄り添うこと。そんな光景を四月一日横須賀線の最終電車で目にしました。